フォトクリエイトのカンブリア宮殿
フォトクリエイトはイベントにプロのカメラマンを派遣し、イベントで撮影した写真をネットで販売、参加者が写真を購入するのがビジネスモデル。
東京マラソン、高校のラグビー大会、体操協議会、運動会など、年間45000件のイベントに派遣している。
オフィスは西新宿。年商24億、社員100人、平均年齢は29歳。契約カメラマンは1260人。
社長は白砂晃氏。早稲田大学卒業後、NTT→サイバーエージェントに転職。2002年、フォトクリエイトを3人で創業。
ビジネスが軌道にのったきっかけは、社交ダンス。
経済的に余裕があって、時間的にも余裕がある層だったから。写真が欲しいニーズがありそうだったので、専門誌を見てイベント会場に電話した。
プロが撮る一枚は違う、望遠レンズを持ってるだけではない、被写体だけにピントがあっている。
人が走っている写真は、着地した瞬間は筋肉が緩む、宙に浮いたところを狙って撮っている。
社交ダンスの写真は、目だけじゃなく耳も駆使し、音にあわせて写真を撮る。
アップになった写真は音にあわせないと、表情が崩れる、落ちた瞬間だと、頬の肉が落ちたりして、気をつけている、という。
派遣先を決めるのは「アサイン会議」。
契約カメラマンのデータベースがあり、機材や車のタイプまで。前日のスケジュールも把握している。
Q.どのくらいのイベント規模だとフォトクリエイトにお願いできるのか?
いずれ実現したいが、地方過疎地だと難しい。(実現できるように)ビジネスモデルもかえていきたい。
Q.カメラマンのランクは?
5段階くらいにわかれる。(日当)1-4万円くらい。評判がよかったらあがっていく。売上もみている。
理念は、「感動をカタチにしてすべての人へ」
東京マラソンはプロカメラマンを68人派遣。
スタート地点、ひとりひとりを撮るためにカメラマンは手を振る、気づいてくれるとガッツポーズ、その瞬間を逃さない。ラストの人がスタートするまで撮影する。
売れる写真が求められるので、東京タワーが入るベストポジションには6人を派遣。撮影ポイントにはプラカードで注目をあつめ、視線をもらう。
スカイツリーが入る絶景ポイント、道路に座り込み5時間撮影。
ゴール地点、トップランナーはメディアに撮らせ、あくまで一般の方を撮影する。最後の最後まで撮影する。ゴール後の記念撮影も行う。
東京マラソンでは合計138万枚撮影。基本的にはユーザーに選んでもらう。
自分の写真を見つけることは難しいけど、ゼッケン番号で検索できるようにしている。
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Q.街の写真館は淘汰されてしまうのか?
地元の幼稚園など、撮った写真を、フォトクリエイトのシステムを使ってネット販売している。全国で提携写真館は631件の街の写真館が導入している。
ネット販売してから、売上が120-140%増え、導入して成功した。
フォトクリエイト
http://www.photocreate.co.jp/